日本人以上に“らしい”モンゴル出身力士《3月8日》

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 大相撲の鶴竜ってご存知だろうか。かつての逆鉾(今は井筒部屋親方)の弟子で、モンゴル出身の力士である。小兵ながら親方や親方の弟の寺尾関(錣山親方)のように、あるいは先々代の鶴ヶ嶺譲りの技巧派で大向こうを唸らせるしぶいお相撲さんだ。この力士が部屋の一員として、春場所のたびに毎年、姫路にやってくる。ある建設会社の社長がひいきで、企業関係者ら相撲好きが激励会の場に集う。先週末の土曜日にも、久方ぶりに会うことができた。以前は前頭の下位だったが、今は関脇も経験した押しも押されぬ力士(今は東前頭筆頭)へと成長したのは頼もしい限り。

 この鶴竜、モンゴルの教育者の子弟で、きわめて礼儀正しい好青年である。日本の歴史と文化と伝統を今に受け継ぐ大相撲は、このところマイナスのニュースが後を絶たない。朝青龍に起因することばかりではなく、先には死に至るしごき事件もあった。私の世代は子どもの頃に学校の運動場に円を描き土俵を作って、同級生で相撲をとった。栃若時代ゆえに日本人だけの相撲に哀愁があり、どうも外国人には正直、抵抗を感じる。ところが、そういった既成概念を打ち破るのがこの鶴竜。いや大概は真面目で真剣な外国人力士が多いのだが、一部に履き違えたものがいると、全体のようにとらえられてしまうようだ。そういったケースでは、親方がしっかりと教育、訓練をしていないことが多いと聞く。

 場所前のひとときを姫路で過ごす鶴竜にあやかって国会の春場所で公明部屋一門も一暴れしなくては、と心に期す。

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