わざと聞き逃したか原爆投下への質問《11月16日》

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 先週の13日にやってきたオバマ米大統領と鳩山首相の首脳会談のあとに行われた共同記者会見でのこと。たまたまテレビを見ていたのだが、日本人の民放記者が最初にあれこれ訊いたなかで、広島、長崎に先の大戦で原爆を米国が投下したことについて、どう思っているのか、との質問があった。幾つかまとめて訊いていたためかどうか、オバマ大統領はその質問への回答をしないままやりすごしてしまった。大統領は、「沢山まとめて訊いてくるね」とか、「あとはどんな質問でしたっけ、ちょっと聞き逃したけど」とか、あれこれ言っていたが、結局は、再質問もなく過ぎてしまったのは、いささか残念であった。日米関係で、最も微妙な位置にあるテーマだけに、この時点でしっかりと考えを聞かせてほしいと瞬時思ったのは私だけではあるまい。

 翌日のサントリーホールでのアジア向け演説の際に触れられるかと、期待していたが、結局はなかった。「日米両国以上に核兵器の威力を知る国はない」と述べるにとどまり、むしろ「核兵器が存在する限り米国は強力で効果的な核抑止力を維持し、韓国と日本を含む同盟国の防衛を保障する」と従来通りの核大国の核抑止の論理を展開した。そこには、世界で最初に核兵器を使用した国の指導者としての「反省」も、また核廃絶に対する特別な提案も思い入れも発見は出来なかった。

 前政権がやらなかったことをなんでもかんでもやり、一方、やってきたことを見直すのが好きな鳩山さんらしく、まだオバマ大統領が日本に滞在しているのに、予定通りシンガポールに向かった。これは礼を失していないかとの指摘がある。当たっているかもしれない。

 そんなことは、「バラクとゆきお」の間だから大丈夫だというのだろうか。もっとも、このファーストネームで呼び合うことだけは過去の政権と変わっていないのはご愛敬であった。

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