人はパンのみにて生きる存在ではないということ《6月16日》

 国立メディア芸術総合センターというのは、結局はハコモノなんでしょ。この厳しい経済状況のなかでなぜこうした税金の無駄遣いとしかいいようのないものを作ることに公明党は賛成したのですか―月曜日の朝、神戸市長田区内で開かれた政治学習会の席上、こう質問を受けた。ご婦人方を対象に200人ほどの人々が集まって頂き、最初公明党のDVD「補正予算への反論を斬る」を見たあと、私の方から約40分ほど捕捉説明をし、質問を受けた際のことである。

 DVDの内容はよく出来ているものの、やはり一般の人たちにとっては難しい。よく分かりましたか、と聴くと、大半の人々が首を横に振られる有様。ついでに、1年前と比べて、政府与党を取り巻く情勢が良くなったと思う人と、より悪くなったと言う人と、あまり変わらないという人に分けて挙手をしていただくと、10%、60%、30%といった感じで、圧倒的に厳しい環境にあるとの認識の方々が多かった。私は、こういう状況を踏まえて、いかに世間の受け止め方が、政府与党に批判的であり、面白おかしく新しい動きといったものに寛容であるかを指摘。ことの本質を見抜く力を培って欲しいむねを強調した。

 介護、年金、医療、福祉の社会保障4分野でいかに公明党が懸命のセーフティネットを張り巡らしているか、それに対して各方面からの賛同の声が寄せられているかを例を挙げながら語っていった。バラマキ批判に対しては、「あれもこれも」といった予算注入に角度をつけないやり方がバラマキなのであって、公明党の態度はいわば、「あれとこれと」といった分野を特定して予算化を図るもので、決して従来的なバラマキではないことを訴えた。民主党のような「あれかこれか」という二者択一的狭い選択肢では、厳しい景気下では乗り切れないことも強調した。

 そんななかで、冒頭の質問には、麻生首相が漫画やアニメが好きであるから、こうしたものを作るのではないかといったためにする批判が横行しているが、決してそうではなくて、日本が世界の中でも傑出したアニメ先進国であり、卓越した能力を持っているだけにそれを世界に宣揚することで、産業振興や観光振興に役立てる必要があることを力説した。ハコモノを作りよりも今生活に困っている人々の生活救済をせよとの意見には、「人はパンのみにて生きるにあらず」といった格言を引いたり、世界の国々に比べていかに日本が恵まれているかとの文化比較などの視点を持って客観的、相対的に位置づける必要性を強調した。

 理解をしていただいた人、未だ十分納得していただかなかった人たちと、反応はいろいろであったようだが、辛抱強く訴えていくしかないと思っている。

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