昨日に続き、姫路を活性化するための戦略について。
お城を訪れる人たちが年間80万人をきる現状を嘆く声がある。これはお城に人を引き付けることばかり考えずに、逆に城を離れて見る視点が大事だ。それには、真正面からではなく、裏正面の姫山公園から見上げる、北方の男山貯水場から、南方のイーグレ姫路の屋上から見るといった三つの角度を推奨したい。それぞれ違った味わいがある。
最も私が好きなのは、夏の暮れなづむ頃に、沈む夕陽を横目に見る姫路城。背後の広峰の山々という武士を従えた姫にお城が見えるから不思議だ。
さらに、こうしたお城を頂点にして、南方の海岸線と西方の播磨科学公園都市を結ぶ三角形こそ、世界に誇っていいと思うゴールデントライアングル(黄金の三角形)ではないか。とくに「室津七曲り」のあたりは、伊豆半島の眺めに勝るとも劣らない。残念ながら温泉は出ないが、その分地震の恐れはかの地よりも格段に少ない。この海岸線に注ぐ揖保川を河口から逆に、たつの市の中央部を経て山崎に遡る街道は、司馬遼太郎が「街道をゆく」のなかで「播州揖保川・室津みち」として称えている。山崎には黒田官兵衛の居城があったところ、と司馬さんは宣揚してくれてはいるが、地元でさえあまり知られていない有り様なのは残念だ。
しかし、今では、たつの市、佐用町、上郡町にまたがって存在する播磨科学公園都市が凄い。スプリング8という大型放射光施設は世界最大級。がんを治療する陽子線設備などをはじめとして世界有数の科学施設が揃う。
この三箇所を結ぶ三角形地域を、どうして戦略的に観光資源として、いかさないのか、をいぶかしく思っている。周回の高速バスを走らせることや三箇所を回れば安くなる宿泊施設を用意することぐらいしか私は考え付かないが、おおいに宣伝する価値はある。これから私なりに働き掛けたり、研究してみたい。
Posted on 07.03.19 by AKAMATSU Masao
Filed under: 赤松正雄のブログ

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