長いトンネルから抜け出したか日本経済

 日本経済が長いトンネルを抜け出した―内閣府が作成した「日本経済の進路と戦略」(仮称)~新たな「創造と成長」への道筋~の冒頭の言葉だ。明年度予算の編成もいよいよ大詰め。党の政務調査会で各省庁ごとに大臣折衝にもちこまれる項目などについて財務省から報告を聴くとともに、「進路と戦略」についても内閣府から報告を受け、了承した。これについては、この5年間における、「財政出動に頼らず構造改革を推進する」との中期方針のもと「不良債権の処理を始めとする経済社会全般にわたる改革が推進」されてきた結果、デフレからの脱却も視野に入るなど、ようやく未来への明るい展望を持つに至った、と宣言している。

 合わせて、長期デフレの中で、増加したニートやフリーター、依然として厳しい状況にある地域や中小企業など様々に苦しむ国民にとって血の通う改革でなければならないとしている。当然のことだが、これからが勝負だ。全体状況は上向きだが、個別の状況は決してトンネルから抜け出たとの実感はないはず。景気回復の兆しを大事にしながら、個人一人ひとりが豊かさを享受できるように力を注ぎたい。

 このところ、本間正明政府税制調査会長の公務員宿舎の入居問題が話題になってきたが、遂に辞任に至った。安倍首相も脇が甘いというほかない。政府にとって重要なポストにつかせる人物については徹底的に身辺を洗って欲しい。前の会長であった石弘光元一橋大学長とは、官邸で何度か隣り合わせになり、声を交わすなど、親しみを感じてきた。本間さんとは全く面識はない。ものいいのはっきりした人ということで期待をしていたが、残念だ。後任に名があがってる一人である神野直彦東大教授は党の会合で謦咳に接した。なられると面白い人材ではないか。

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